不思議な事

パパの事

思い出すのに

会えるわけでもなく

声が聞けるわけでもなく

ただツラすぎる事が

よくあるんよね

 

パパとの過去の辛かった事とか

嫌やった事とか

イロイロ思い出して

いまだに苦しむ時もあるんよね

 

自分の人生なのに

何も自分の事を考えれてない…

考えとるのは

いつもパパの事やん

って思って

そんな自分が嫌になる事があるんよね

 

こんな事なら

自分の記憶から消したい

パパとの思い出も

パパの存在も

自分の中から

何もかも

消し去りたい

 

そんな風に思う事もあるんよね

 

あまりにもツラすぎた時に

フッと

プロの人に縁切りを頼んで

縁を切ってしまった方が楽になれる…

そんな事を考えよったんよね

 

そんな事

考えながら 道を歩くと

なぜか

そんな時だけ

パパの誕生日の

車のナンバーをめちゃくちゃ見たり

時計をフッと見たら

パパの誕生日の数字やったりするんよね

 

 

なんか不思議よね……

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は

最近さ

 

新しく仕事始めたんよね

 

仕事で覚える事があり過ぎて

 

プライベートでも

 

仕事の事を考える時間が

 

増えた

 

おかげで

 

パパの事

 

思い出す時間も

 

減ってきた

 

このまま仕事に没頭して

 

パパの事

 

忘れれるかな?

 

でもね

 

短期の仕事なんよね

 

短期間だけ

 

あえて

 

私の苦手な

 

真面目でルールでガチガチの会社に

 

身を置こうと思って

 

今の自分が

 

どれだけ立ち向かえるか

 

何となく

 

試してみたくなった

 

まぁ短期間じゃないと

 

耐えれそうもないわ

 

パパに

 

最後に会った時は

 

パパは送迎の仕事しよったよね

 

あれから10年以上過ぎて

 

転職したかな?

 

パパは今

 

どんな仕事しよるんかな?

 

 

結局

 

フッと

 

気を抜くと

 

パパの事

 

考えてしまう

 

 

 

 

どんな風に歳を重ねたかな?

珍しい物見れた時とか

キレイな景色見れた時とか

普段とは少し違う出来事があった時とか

ちょっと幸せな事があった時とか

月がいつもより大きく見えた時とか

 

そんな

何気ない時とかにさ

 

パパに連絡出来たらな

パパに写真送りたいな

 

って 最近  いつも  思う

 

 

パパは  毎日

どんな景色見て

どんな事して

過ごしとるのかな……

 

 

昔は

いつでもパパの声聞けると思っとった

いつでもパパに電話出来ると思っとった

そんなの当たり前と思っとった

 

でも今は

どうしたら

パパの声聞けるのかな?

どうしたらパパと会えるんかな?

 

いつか  また

パパに会えるんかな?

 

いつか

この思いが届く日が来るかな?

 

パパはどんな風に

歳を重ねたかな?

 

私はね

笑うとさ

あの頃より

笑いジワが出来るようになったよ

 

いつか会える時が来ても

恥ずかしいけん

あんまり私の顔見らんでね

 

でも私は

歳を重ねたパパの顔

ずっと見ときたい

 

会えんかった時の分まで

ずーーーっと

見ときたい

 

 

 

毎年秋になったら

毎年秋になったらさ

マックのお月見バーガーのCMで

絢香の三日月が流れるよね

 

あの曲、聴くと

突然パパが大阪から

しばらく帰って来れんくなった時の事

思い出すんよね

 

あの時は

一緒に住み始めたばかりで

ビックリしたけどね

 

 

 

ずっと一緒にいた  2人で歩いた一本道

2つに分かれて  別々の方 歩いてく

 

寂しさで溢れた  この胸抱えて

今にも泣き出しそうな空  見上げて

あなたを想った

 

君がいない 夜だって  

そうno  more   cry

もう泣かないよ

 

頑張っているからねって

強くなるからねって

 

君も見ているだろう

この消えそうな三日月

繋がっているからねって

愛しているからねって

 

 

冷えきった手を

ひとりで  温める日々

君の温もり  恋しくて  恋しくて

どれだけ電話で  好き  と言われたって

君に寄りかかる事は出来ない

涙を拭った

 

君がいない 夜だって  

そうno  more   cry

もう泣かないよ

 


頑張っているからねって

強くなるからねって

 

今度 いつ 逢えるんだろう……

それまでの  電池は

抱きしめながら言った  あなたの

愛してる

の  ひと言

 

君がいない 夜だって  

そうno  more   cry

もう泣かないよ

 


頑張っているからねって

強くなるからねって

 


君も見ているだろう

この消えそうな三日月

繋がっているからねって

愛しているからねって

 

三日月に  手を伸ばした

君に 届け  この想い

 

 

 

今となっては パパの声も聞けんくなった

パパは幸せに暮らしとるかな?

ちゃんとご飯は食べとるかな?

辛いことはないかな?

 

もしも

パパが辛い思いをしとるのなら

私が心の中で

その辛さから

全力で守るけんね

 

私はパパの笑顔が   世界で1番大好きよ

 

パパがいつも  笑顔で過ごせてますように……

 

 

#絢香

#三日月

 

本当は

 

 

ずっと

自分は

子どもは欲しくない

と思いよった

 

ずーっと

自由が好きなんやと

思いよった

 

 

パパへの想いが

蘇って

 

今更

 

本当は

パパとの子どもが

欲しかったんや

 

愛する人の子どもが

欲しかったや……  私

 

パパとの子ども

抱っこしたかった

 

って気が付いた

 

今更……

 

バカよね…  私

 

 

ただただ

パパに逢いたい

 

パパの声が聞きたい

 

パパに触りたい

 

パパに抱きつきたい

 

一緒におった頃は

パパはいつも背中向けて

NARUTO観るか

ゲームばっかりやったね

 

やけん

思い出すパパの姿は

いつも

パパの後ろ姿ばかり

 

あの頃は

そんなパパの態度が

寂しくて  寂しくて

 

一緒におる意味なんてないやん……

って思っとったけど

 

離れ離れになったら

もっと寂しかった……

 

自分の中の

大切な何かが欠けてしまった……

そんな孤独感が辛かった

 

忘れたいのに

忘れられん

 

忘れようとすれば するほど

言葉では言い表しにくいような

もがき苦しむ感覚に襲われる

 

やっと忘れられそう

そんな気がしたのに

夢に出てきてさ……

朝起きて

また辛くなる

 

パパはズルいよね

 

私のそんな苦しみなんか

知らずに

幸せに暮らしとるんやろうね

 

ずっと

そう思っとったよ

 

大好きなのに  憎い

憎いのに  大好き

 

頭がおかしくなりそうやったよ

 

このまま消えて無くなった方が

楽になれるんじゃないか……

って何百回も思ったよ

 

やっと自分の足で立って

自分の人生を生きていく

って歩み出した頃にさ

 

パパはまた目の前に現れて

思わせぶりな態度とって

その気にさせたのに

 

結局

急にどこかに消えた

 

パパは本当にズルいよね

 

どれだけ

胸が引き裂かれるような

絶望感と怒りと憎しみが

込み上げてきたことやら

 

パパはどれだけ

私を振り回せば

気が済むと?

 

自分の中から込み上げてくる

全ての感情に

どれだけ向き合わされたか

パパには

想像も つかんやろうね

 

パパがそんな最低な事するような

人やと思わんかった……

 

私が知っとる

大好きなパパは

そんな人じゃなかった

 

何百回も

そう思ったよ

 

 

でもね

心の奥底で

それでも

パパを信じたい自分がおった

 

本当は

そんな人じゃない

って分かっとる自分がおったよ

 

そこからは

パパの事を

心の奥底に

しまい込むしかなかった

 

忘れたくても

どうせ

忘れられんもん

 

それから

人並みに

恋愛もしたし

どうにか

生きてきたつもり

 

もっと

自分を変えたくて

パパと一緒に暮らした頃の物

全部捨てようと思った

 

私にとって1番大切な

大事な大事な宝物を

捨てる時は

自分でもビックリする位

泣いたよ

 

パパから貰った

たくさんの手紙

 

私にとっては

めちゃくちゃ大切な

宝物やったよ

 

パパと会えんくなっても

何か辛いことがあれば

パパから貰った

あの手紙達を

いつも読み返して

どうにか頑張って来れた

 

でも

いつまでも

パパに頼ってばかりもダメやし

もっと

自分の力で

生きて行きたかった

 

いつまでもパパを

引きずって

前に進めてない

気がした

 

でも

あの手紙達を捨てた日の事思い出すとね

今でも

涙が止まらんくなる

 

 

たぶん

普段無口でゲームばっかりで

何考えとるかも

分からんかった

パパの想いがさ

あの手紙達には

物凄く込められとった

 

そんな気がしたんよね

 

パパが手紙に書いてくれた

「絆」

の文字が

今でも忘れられん…

 

あの頃は

いつも

手紙が届くのが

待ち遠しくて

 

毎日 毎日

ポストを覗いて

一喜一憂しよったんよね

 

出来ることなら

一生 大切に 大切に

取っておきたかったよ

 

でも

もう会えんくなったし

どこにおるのかも

連絡先も

何もかも分からんくなった

 

ちゃんと

私も前に進まんと……

この手紙達を 捨てたら

もっと

前に進める気がした

 

あれから

いつの間にか

長い月日が過ぎてった

 

私も一緒におって

楽しいって思える人と

一緒になって

8年の月日が経ちました

 

たまーに

パパの事思い出したり

パパが夢に出てくるよ

でも

あんまり

パパとの

思い出に浸り過ぎたら

また辛くなるけん

サラッと思い出す程度にしとったよ

 

 

なのにさ

今年に入って

夢にパパが出て来た時に

パパとの思い出に

入り浸ってしまった

 

そこから

胸の奥底に

しまい込んだはずの

パパへの想いが

 

どんどん

溢れ出してしまった

 

 

ただ  ただ

逢いたい

 

ただ  ただ

声が聞きたい

 

ただ ただ

顔が見たい

 

ただ ただ

触りたい

 

ただ ただ

自分の中から出てくる

パパへの気持ちを

抑えることが出来ん

 

ただ ただ 

涙が止まらん

 

ただ  ただ

忘れたいのに

 

ただ ただ

胸が苦しい

 

他の人達みたいに

パパが過去の人になってくれたら

どれだけ楽なんやろう……

 

あれから

10年以上経ったのに

なんで

パパへの想いだけが

色褪せてくれんのやろう

 

ただ ただ

辛い

 

ただ  ただ

愛しい人

 

 

この曲聴くと思い出す……

 

逢いたくて 逢いたくて

この胸のささやきが

あなたを  探してる

あなたを  呼んでいる

 

 

いつまでも いつまでも

そばにいると  言ってた

あなたは嘘つきだね

心は置き去りに

 

愛しさの花かご

抱えては  微笑んだ

あなたを見つめてた

遠い春の日々

 

優しさを紡いで

織りあげた 恋の羽根

緑の風が吹く

丘に寄り添って

 

やがて  時はゆき過ぎ

幾度目かの春の日に

あなたは  眠るように

空へと旅立った

 

いつまでも  いつまでも

そばにいると  言ってた

あなたは嘘つきだね

わたしを  置き去りに

 

木蓮のつぼみが

開くのを見る度に

溢れ出す  涙は

夢のあとさきに

 

あなたが 来たがってた

この丘に1人きり

さよなら  と言いかけて

何度も  振り返る

 

 

逢いたくて  逢いたくて

この胸の ささやきが

あなたを  探している

あなたを  呼んでいる

 

いつまでも  いつまでも

そばにいる  と言ってた

あなたは嘘つきだね

わたしを 置き去りに

 

 

 

大好きな人が歌ってた大好きな曲

会えなくなったのに、どうしても忘れられない

パパの事を思い出すと、いつも胸が苦しくなって

涙が出てくる…

 

パパに逢いたい……

 

 

#木蓮の涙